カリーについて、あちこちで話題になっていますが――
主治医の主張:カリーの心臓は肥大しているが、彼の体のサイズを考慮すれば問題ない範囲で、まだ不確実な遺伝子検査は不必要かつ不当。(数名の心臓専門医が同意見であり、カリーを診察した医師の中で遺伝子検査の必要性を主張しているのはMaron医師のみ=肥大型心筋症の世界的権威)
選手会:カリーが自発的に検査を受けることには反対しないが、チームによる強制は不当との見解。
6月下旬の心臓切開手術からリハビリ中のフレッド・ホイバーグは、詳細を知らずに無責任な判断はできないとしつつも、自分は生命保険加入のために必要とされた心エコー図検査で命を救われたようなものであり、カリーにも遺伝子検査を受けることを勧めたい、とインタビューで答える。
カリーの弁護士:遺伝子検査は重大なプライバシーの侵害であり、他の選手や社会にとって危険な前例をもたらす。「これは単にスポーツ界にとどまらない大問題だ。もしこれが認められたら、やがて雇用主が従業員の癌やアルコール中毒や肥満の可能性を知ることになるだろう」
Maron医師は、これはカリーの他の病気の可能性を探るものではなく、潜在的なコンディションだけを対象にした専門的な遺伝子検査であって、プライバシー侵害だという主張は当たらない、と異議を唱える。
国立癌研究所と国立ヒトゲノム研究センターは、遺伝子検査による早期発見の効果の可能性を認めつつ、当事者、親族、社会全体に及ぼす影響の大きさを論文で指摘している。
シカゴ大学心臓血液遺伝学クリニック部長は、ブルズの要請を正当なものと考える:「プロのアスリートは仕事に対する身体的な適性という面で一般人とは異なる」遺伝子検査はまだ不確実なものであるが、「リスクの判定に役立つ一面も」
多くのNBA関係者にとって、12年前のレジー・ルイスの悲劇との類似点はあまりにも顕著:若いスター。不整脈。プレーを禁じようとする医師グループと安全を主張する選手個人の主治医の対立。
レジー・ルイスのエージェントは、カリーの身にルイスと同じ災厄が降りかかるのを恐れている:「エディ・カリーや家族やエージェントは、彼が死ぬかもしれないということを考えていない。彼は死ぬかもしれないんだよ」
――まだ色々書いてあるんですけど、こんなところで。
読んでいてめげますな…。
検査を強制するのは無理みたいですが、ただ、カリーは友達に「ブルズは自分の価値を落としたくてこんな強硬策をとっている」と言っているらしいけど、そういう裏の思惑があるかないかはともかく、カリー自身は検査を受けてみなくてもいいんだろうか。ホイバーグが言うように、「自分の命を救うことになるかもしれない」検査であっても?
サム・スミスは、「カリーはすでにテストを受けているのではないか?(もしパスしていたら、それでもプライバシー侵害などと言うだろうか?)という“陰謀説”もある」ように書いてるんですけど。
何か他人事なのに疲れた。
★ハワイでのキャンプへ出発する前に、フィル・ジャクソンが記者会見。ピペンがラマー・オドムの個人指導役としてトレーニングキャンプに同行するようです。