2007年11月26日

TIP-OFF (32)

第3章から第6章まで省いたのに、まだようやく半分いくかいかないか〜。
で、ちょっと飽きてきた。(苦笑)
ずっと当時の各チームの状況説明が続くようです。
あと、知らない人の名前は適当なので、適当に読み流して下さい。(^^;

TIP-OFF : Filip Bondy(著) Published by Da Capo Press
第10章:Liking Mike - 3


有望だが不透明な今年のドラフトについて考えるとき、ソーンは過去の誤算の重みをずっしりと肩に感じた。業界で最も優秀な教師の1人に数えられるジェリー・スローンを解雇したこと。デイリーの選択の大失敗。計画通りにならなかった数々のドラフト指名。1983年の5位指名で選んだ大柄なシドニー・グリーンは、ルーキーシーズンにほとんど役に立たなかった。1980年の4位指名で取ったケルビン・ランジーは、すぐにアイオワ大学出身のロニー・レスターと交換でポートランドへトレードしたが、レスターはシカゴに着いた当初から身体的な問題を抱え、とうとう度重なる怪我を克服することがなかった。それは、1984年のドラフトに対するなお一層の教訓であった:もう、レスターのような故障がちな選手は取らない。もう、デイリーのような問題の多い選手は取らない。ソーンはオーナー陣と良好な関係にあったが、崖っぷちにいることを自覚していた。今回の決断次第で、自分の職は風前の灯であることを感じていた。

いわゆるオラジュワン・ドラフトは、大きな期待と相まって、ほぼ1年間煽り立てられてきた。しかし、ほとんどの人々は、ドラフト資格のある3年生と4年生の一群に、オラジュワン以外のフランチャイズ・ビルダーが複数存在することをまだ知らなかった。ブルズを含む誰もが、フランチャイズの運命の即座の変化を心に描き、1位指名権を切望していた。そして、ロケッツと同じように、ブルズも春のシーズン終盤に大きく負け越した。最後の5連敗を含め、15試合で14敗。ソーンは終始一貫して、自分もケビン・ロカリー コーチも何もやましいことはしておらず、ただチームがどうしようもなく弱かった結果だと主張している。

「私は、最善を尽くさなければ何か悪いことが自分の身に降りかかると信じているほど迷信深い人間だ」と、ソーンは言った。しかし、シーズンの終わり近くに、シカゴは間違いなく、破滅を引き起こしかねない勝利から重要な敗北をもぎとっている。4月初旬、クリーブランドと勝率で並んでいたブルズは、6連敗でニューヨークを訪れたが、マディソン・スクエア・ガーデンはほとんど空だった。チームのトッププレイヤーの1人で、おそらくブルズを見る唯一の理由だったオーランド・ウーリッジは怪我で欠場し、さらにリーグ周辺の眉をひそめさせた。ニックスは堅調なシーズンを送り(最終的に47勝35敗)、プレイオフで有利なポジションを得ようとしていた。この試合は、ホームチームの圧勝になると想像された。ほとんどのニューヨークファンが見逃しても構わないと思うほど一方的な試合に。ところが、どういうわけか激戦になった。ばかばかしいほどホットなデイリーが26本中17本のシュートを沈め、44得点したからだ。シカゴのドラフト順位に重傷を与えかねないアップセットの予感が漂った。

しかし、最後の数秒で、ブルズのスティーブ・ジョンソンがマーヴィン・ウェブスターのショットにゴールテンディングをコールされる。ウェブスターのシュートはめったに入らなかったため、このバイオレーションはことさら注目された。ただし、共同謀議を主張するのはあまりにも無理な解釈だろう。ジョンソンは、そのようなバイオレーションを即座に計画し、実行に移すほどチームと協調していなかった。とにかく、そのゴールのおかげでニックスが115対113で勝った。翌日、ブルズはホームへ戻り、ニックスとのリマッチに113対96で負けた。シカゴはキャバリアーズと1ゲーム差の27勝55敗でシーズンを終了し、クリーブランドのドラフト指名権を所有していたマーベリックスに先んじる3位指名権を確保した。ブルズはオラジュワンを手に入れないだろう。彼をスカウトする意味はなかった。その代わり、ソーンはジレンマに直面する:最高のアスリート、マイケル・ジョーダンを選ぶべきか、それとも、当時の常識に従って、残った中から最高のビッグマンを選ぶべきか?

ソーンは長年、ブルズのオーナー陣を含む皆に、ビッグマンのフィロソフィを説いてきた。しかし今、このドラフトの展望を検分したとき、彼はもう大きさが最善の方策であるとは信じなかった−−オラジュワンをドラフトできないのなら。ソーンは獲得可能であろう4人のビッグマンを慎重に検討した:ケンタッキー大学のサム・ブーイはビル・ウォルトン型の素晴らしいパッシングセンターだが、すでに足を壊している。ノースカロライナ大学の堅実だが地味なスターフォワード、サム・パーキンス。チャールズ・バークリーがビッグなのは胴回りだけ(6フィート5インチ、260ポンド)だ。そして、メル“ディナー・ベル”ターピンは、ケンタッキー大学の才能豊かな6フィート11インチだが、ニックネームが示すように体重の問題を抱えている。



posted by まき at 20:58| Comment(0) | TrackBack(0) | TIP-OFF | 更新情報をチェックする
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