2008年12月29日

BLOOD ON THE HORNS (3)

おととしは離婚、去年はボブキャッツの練習に参加したりして、ブログネタにも困らなかったのですが、今年は全然何もないから・・・。

BLOOD ON THE HORNS
The Long Strange Ride of Michael Jordan's Chicago Bulls

by Roland Lazenby  
Published by Addax Publishing Group Inc.


"You're gonna have to ask yourself, who do you trust?" -- The Devil's Advocate

1/ Power Days, Glitter Nights

どの都市のアリーナもマイケル・ジョーダンのためにきらめいた。試合前の選手紹介でコートへ足を踏み出すたび、幾千のカメラのフラッシュが彼を迎えた。その現象はシカゴのユナイテッドセンターで最も華々しく、ジョーダンの名前がスターターの5人目にコールされるとき、イントロダクションは高まり、スポットライトと歓声は最高潮に達し、アリーナはストロボの瞬きで満たされた。その光はさらに、オープニングティップでも激しくゆらめくが、フリースローのときが最もすごい。ジョーダンがフリースロー・ラインへ向かうと、バスケット裏のファンは、高校時代のダンスパーティーのミラーボールか、夏の夜のホタルの群舞を思い起こさせる、目眩がするような閃光に埋もれた。

ファンはフラッシュカメラが禁止だと知っている。NBAのおしゃれで明るいアリーナにフラッシュは必要ない。それでも彼らはフラッシュを止めないし、どこのアリーナの警備スタッフも、その瞬間を記録しようとするスリルを黙認しているようだった。

そんな状況でどうやってフリースローが打てるのか問われたジョーダンは、慈愛に満ちた微笑を浮かべ、「とっくに慣れたよ」と答えた。

ジョーダンは常に、自分のファンを理解し、受け入れるスーパースターだった。とりわけ、彼にとって最後の年になるという兆しが広まった1997−98シーズンは、誰もが最後の日々を記録したいと願い、本人もそういうファンの気持ちを理解していた。たとえそれが遠い最上階から撮影した焦点のぼけた写真であっても。ファンにとって、その写真は、自分がそこにいて、実際に彼の偉大さを目撃したという証拠なのだった。家宝として箪笥にしまい込むような。マイケルはベーブ・ルースより有名だった、と、いつか孫たちに話して聞かせるために。

ベーブ・ルース? 実際にジョーダンを誰かと比較するなら、それはむしろ、プロバスケットボール界のもう1人の本当に偉大なコンペティター、1957年から69年までの13シーズンでボストン・セルティックスを11度の優勝へ導いたセンターのビル・ラッセルであるかもしれない。醜い人種差別の最後の時代にリーグを支配したことは、ラッセルの運命だった。そこには、ファンの賞賛と共に強い嫌悪も存在した。どれほど昔のことだろう? ある時には、誰かがラッセルの家へ押し入り、彼のベッドに排便していった。怒れる若者には、十分正当な理由があると思えたのだろう。

けれどもそれは、ジョーダンの経験ではない。どの試合でも、幾万のファンが彼に敬意を払った。数百人、時には数千人の人々が、通りに、アリーナの周りに、彼が泊まるホテルの外に、集まった。バスを降りるジョーダンやチームメイトを一瞥したくて。数え切れない人々が賞賛を送り、カードや手紙や花や贈り物や懇願で収納室を満たし続けた。

しかし、カメラのライトは間違いなく、彼の人気の最も正解に近い目安であった。目を見張らせるプレーのたびに、マイケル・ジョーダンの世界はきらめき、輝く天空がすべての動きを彩った。
posted by まき at 21:13| Comment(2) | TrackBack(0) | BLOOD ON THE HORNS | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
そーえば、Michaelネタないですねー。
私も書く事が減りました。
唯一、AIR JORDANで書くくらい…。
哀しいですね。
時代です。
どんなにすごくても、老いますからね…。
試合がリアルタイムで見れただけ、ラッキーな巡りあいです。

もうちょい、メディアに出てくれればいいのですが、どーも日本とのつながりが薄い。
Posted by kenken at 2008年12月29日 23:05
もう日本で話題になることなんて皆無ですよね…。
99年ごろは、「シカゴの高校で1日校長」だの「有名人ゴルフ大会でナイスショット」だの、写真入りでスポーツ新聞に載っていたものですが。(<遠い目)

本人がもっと出たがりなら、例えばバークリーと一緒にTNTの仕事とか、いくらでもあると思うんです。今のところ、ボブキャッツと関わっていなければまったく情報を目にすることもないんじゃないかと思うくらいですね…(T_T)

ホント、私も現役時代をかすっただけでも(復帰後のファンですから<あ、ウィザーズ時代はおいといて(^^;)幸せだったと思いますけど。
Posted by まき at 2008年12月30日 12:56
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