2006年05月21日

98年のインタビュー

せっかく日曜日なのに、1試合もないなんて残念です。
明日は4時半に起きようかどうしようか…ライブで見るのが1番なんだけど、4時半て…。


今日は休日モードということで、古いMacを整理していて見つけた昔のインタビューをば。
98年のファイナル第5戦の前にNBCのアーマド・ラシャドが行ったものだそうで、いつもながら素晴らしくポジティブ思考です。

まあ、このあとの第5戦はカール・マローンにやられてしまいましたけどね。(^^;
ただ、あそこで優勝が決まっていたら、ファイナルMVPはピペンだったかもしれないし(私もそう思っていました)、あの劇的なフィナーレもなかったかもしれない。マイケルは本当にドラマチックな星の下に生まれついているのだと、つくづく感じたものです。


1998 Finals: Ahmad Rashad Talks with MJ

AR:インディアナとの厳しいシリーズを終えてユタ入りしてからも、君のチームとしての自信は本当に揺らがなかったね…インディアナとの苦戦を見た大勢の人が、君たちはユタに勝てないと考えていたようだけれど。

MJ:うん、まあ、1989年のことがあったからね。クリーブランドはレギュラーシーズンで僕たちに6戦全勝していた…僕らは接戦さえしていなかったのに、プレイオフで彼らと対戦することになった。そして、彼らの自信は ― それとも過信かな ― そのシリーズを迎える僕たちにとって、最大の利点、最大の強みだったんだ。

ユタも僕らをホームでもアウェイでも負かした。でも、僕たちがそこから得たものは…まず、一方の試合はスコッティが欠場していたこと。それから、ユタでのもう1試合は、第1Qでこちらが大量リードしていたということさ。ただ、現実にはそれを失ったかもしれないけど。

だから、僕たちの自信はまったく揺らがなかった。ホームコート・アドバンテージがなくても、ユタを負かすチャンスはあると感じていた。そして、彼らが優位に立つと予想されたシリーズに入ったわけだが、というのも、それまでに僕やスコッティが多くの試合で長時間プレーしてきたからね…それでも僕は、うちが優勢だと思っていた。僕らにはリズムや勢いがあったし、プレイオフが進むにつれて良くなっていたから。もちろん、インディアナとのシリーズでは7戦するはめになったけれど、それはマイナスどころかプラスだったと思う。


AR:今、興味深いのはね、初期の優勝チームにおいては、どちらかというと君は周囲の全員を…率いなければならなかった。今、それは“僕たち”になった ― 君とスコッティ、2人が経験を積み、チームリーダーの地位に到達した。

MJ:まあ、そういう意味でなら、フィル(ジャクソン)と僕とスコッティの3人だよ。そして、3人がすべてのベースをカバーしていると思う。もし僕が何かミスをしても彼らがカバーできるし、フィルのミスは僕たち2人がカバーできる…全員に事態を確実に意識させて。それがこういう状況のファクターであることを人々がなかなか理解しないプラスなんだよね。僕も頼りにしていることだよ。

それは身体的なアドバンテージではないけれど…ユタのベンチはうちより強いし、運動能力の高い選手が揃っていると思う…だけど、精神的な強さや、7ゲームのシリーズの間に経験せざるを得ない精神面の調整が、うちについて見落とされていたものだ。それはペイサーズとのシリーズを勝ち抜くことができた重要な要素だったと思う。


AR:スポーツの素晴らしいことの1つが、時として他のどんな場所でも築けないような人間関係を確立できるということだ。さらに、その関係はコート上だけでなくコート外にも及び、とても緊密で、非常に強く、当人にとって極めて重要なものになる。そして、君もそういう関係を、今しがた言及した2人と育んだよね…スコッティ・ピペンとフィル・ジャクソンと。それはどのようなものだろう?

MJ:うーん、それは長い道のりだった…本当に長くて、繁栄している道のり。もちろん、その途中にはいくつもでこぼこがあったけれど。でも、一緒に塹壕に入った人間、共に底辺からトップへ昇った人間には、大きな敬意を抱くものだ。僕が今一緒にプレーしている男たちのほとんどは、シカゴ・スタジアムにたった6500人の観客しか入らなかった時代を知らない…そしてある程度は、スコッティやフィルにさえ、その経験がない。僕が最初に始めたときは、そういう状況だったんだ。

彼らが来たときには、だいたい1万1000人のシーズンチケット・ホルダーがいた。そして僕らは、そこから前進した。デトロイトを相手にした失意の道をくぐり抜け、あちこちに傷を負い、それでも素晴らしい好成績をあげて、6月には信じられないほどの成功を修めた。再建とか、始めからやり直すとか、他の誰かと一緒に…基本的に同じプロセスを経験しなければならないんだけど、そのレベルに達すると、友人やプレイヤーやコーチの間に仲間意識を生む。その種の敬意を得るステップは省略できない。その関係がくぐり抜けなければならないすべての失意を自分も経験しなければならないんだ。まるで結婚みたいだね。お互いについて、刺激したくない特定の傾向を覚え、素直に好意を示したいと思う。それが僕たちが経験してきたことなんだ。

そして、テックス・ウィンター(アシスタント・コーチ) ― 僕はテックスを抜かせないよ。彼もまた確実にそのシナリオの一員なんだから ― それはとても純粋なもので、この筋書き全体がどこで終わろうと、記憶されるものだと思う。そして、それが友情のいいところだよね。


AR:チャンピオンシップを大事にするように、君はこれらの関係も大切にする…。

MJ:そうだね、僕はそうする。そうすべきだと思う。僕たちは将来、そんなに会うこともなくなるかもしれないが、4人の間にはすごくたくさんの思い出や共に学んだ経験があり、それを自分の子供たちや他のチームや他のプレイヤーとの状況に活用するだろう…僕たち4人の間にはたくさんの知識や経験があるのだから、それを伝えずにはいられない。


AR:君が経験してきたすべてのチャンピオンシップを振り返ってみても、今の君は以前のプレイオフやファイナルで見た時と同じくらい幸せで心地良さそうだ。その理由は何だろう?

MJ:僕は瞬間を楽しんでいるんだ。人が本当にこれを「瞬間」だと見なす瞬間を楽しんでいる。過去には、たぶん僕はそれを、そう考えるべきであるほど厳密に「瞬間」だとは考えていなかった。でも今は、トンネルの終わりが見えるにつれて、そちらへ向かって踏み出すすべてのステップを…理解し、そのステップの価値を見いだし、楽しんでいる…誰もそのトンネルの終わりがどれほど遠くにあるのかは知らないんだ。でもね…

そうなってもなお、人は自分がなり得る最も完全なプレイヤーになろうと努力するものさ。僕は自分のピーク、自分の限界に達している。肉体的には、もう限界にいると思う。でも精神的には、たくさんの空きスペースがあるんだ。それがどれくらいなのか分からないが、僕は自分に、もっとゲームについて学ばせ続けるよ。そして、さらにたくさんのことを学ぶよ。

僕の心は、いっぱいいっぱいになっている? たぶんね。キャリアの終わりに到達するとき、その選手は最大限の状態だ…プレーしている間に、自分の頭脳と知識を使い切ろうとする。以前ゲームから遠ざかったときには、他の選手たちを見て、時代が変わり始めているのを見て、僕はその観点からもっとゲームについて学ぼうと思ったはずだ。でも今の僕は、バスケットボールのゲームについて、自分の知識を最大限に使うポイントにまで達している。そして、そのポイントに到達した人間は、それを他の人間に手渡す必要があるんだ…自分のチームメイトにでも、他の前途有望なスターにでも…

僕がNBAに加わったときは、ドクターJがその立場だった…鏡を見ているような気がするよ。鏡の中の顔は、いつの間にかドクターJから僕に変わっていた。そして、僕はそれを他の選手に手渡している。驚くようなことだね。


AR:君は変化について口にしている。「それを手渡す」ことについて。君の決心には、どういったタイムテーブルが予定されているんだろう?

MJ:実際はないんだ…タイムテーブルは置きたくない。向こうから近づいてくるんだと思うよ。それはやがて僕のところに達して、そして僕は、今までやってきたすべての行いやすべての決定について考えるだろう。それは僕にこう告げるだろう。「ヘイ、『終わった』と言うべき時間だぞ」と。多少の落胆はありそうだが、きっと最初の時より今回の方がましだろうね。僕を見てくれて、僕のプレースタイルを好んだ人々は、いくらかの予兆、いくらかの心構えを持っているだろうから。人の死に際しても、時にはそういう準備をするチャンスが得られないこともある。今回は、かなりの人々がいくらかの準備をしていると思うよ。僕はそれを人の死と関連づけはしないけど、ねぇ、何かの終わりということには違いない。


AR:それで、フィルは君の上からこうやって消えて行くのかい。僕は素晴らしいと思う:「瞬間を楽しむ」禅の哲学。それは君が今取り組んでいる唯一のことだね。

MJ:(笑い)そう、それが禅宗のテーマで、僕たちは皆、そこからいくつかの教えを学んだ。そのすべてではないけれど…つまり、フィルはずっと遠い所にいて、僕たちはもっと現実的なんだ。ちょっとばかりね。ただ、自分が理解し、価値を見極められたこと、自分に結び付けた事柄は自分のものだ。僕は「瞬間を生きる」という思想を常に理解し、ずっと付き合い続けることになるだろう。


AR:このシリーズが始まったとき、ブルズに関して常に語られたことが2つあった:彼らは年をとっている、そして疲れている。明らかにそれは、起きようとしていることに関係なかったわけだが…

MJ:(微笑)まあ、それは真実さ! 僕らは年寄りで、もちろん疲れていた…長いシーズンだったよ。だけど精神的に、僕らにはビジョンがある。達成しなければならない「フィニッシュ」がある。時には、どんなに年を取っていても、どんなに疲れていても、やらなければならないことがあるんだ。そして、ゲームの一部であるマイナス要因に対処する必要がある場合、それは成功への自分の意志を試すテストだと思う。

うん、僕らは年をとっている…たぶん、リーグ最年長のチームではないかな。それはまた、僕らが1番経験豊かなチームであることも意味するんだ。何を望み、どうやってうまく穴を避けるか知っている。もちろん、僕らは疲れていた。何人かは、かなり長期間、長いプレイタイムでプレーした。いくつか故障の問題も克服しなければならなかったし、プレイオフのあちこちで余分なゲームをするはめにもなったり…でも、それはより多くの経験でもある。それが、人々が僕らに投げかけた2つの否定的な側面を肯定的に考える方法さ。このプレーオフの終わりまでには、年をとって疲れた人間が、精神的にはとても若くて強かったことを見てもらえると思うよ。

AR:そして、若者や疲れていない人間が、自宅のテレビでそのシリーズを見るわけだね。

posted by まき at 22:57| Comment(2) | TrackBack(0) | MJ | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
デトロイト勝ちましたね。
後半のディフェンスは良かったですね。
後半のキャブスの得点なんてダラスとかの1クォーターの得点ですよw
Posted by eiji at 2006年05月22日 08:10
最後はやっぱり、ものすごいディフェンスとものすごいロースコアになりましたね。
こうなると、そもそもどうして3連敗したんだ?という感じですが。(^^;
明日のクリッパーズとマブスには、最後の1分まで分からないゲームを期待してます。
Posted by まき at 2006年05月22日 20:21
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