2008年02月25日

20年前のオールスター

オールスターゲーム本番を前に、サム・スミスが、ちょうど20年前のオールスター・ウィークエンドを回顧していました。(ちーとも満足できる日本語にならないのですが、賞味期限切れにするのも何なので、まぁ、この辺で妥協しときます)

88AS-Smith.jpgJordan left fellow players gasping
1988 NBA All-Star Game was Michael's moment

Sam Smith February 17, 2008

今年のNBAオールスターゲームで東軍を指揮するドック・リバースは、20年前に自分のホームタウンのシカゴで開催されたオールスター・ウィークエンドをよく覚えている。

それは本当に寒い、シカゴにとっても酷寒の2月だったが、少なくともその寒さは、2番目の記憶でしかない。しかし、リバースは、それを予感していたとも思う。

「私はいつも、自分がオールスターに選ばれるようなことがあったら、地獄が氷で覆われるだろうと思っていたんだ。あの寒さは、まるでそれが現実になったようでね」と、リバースは冗談を言った。

だが、1988年のその週末を特別なものにしたのは、一瞬の熱だった――オールスター史上だけでなく、一般に広く史上最高と認知されるだろう男、マイケル・ジョーダンの事実上の披露だった。

ブルズのスーパースターは、議論の的になったスラムダンクコンテストに勝ち、翌日は40得点でオールスターゲームを支配した。全国的なデビューとなった舞台で、彼は疑う余地のないMVPだった。

「世界最高の選手たちを相手に、自分が誰よりも抜きん出ていることを示した」と、リバースは言う。

その年初めて、ブルズはプレイオフのシリーズを制したが、あのゲームこそが、バスケットボールにとって大きな見せ場だった。

「マイケルはキャリアの創成期にいたんだ」と、ブラッド・ドアティー(現在はESPNで自動車レースの解説者を務める5度のNBAオールスター)は言った。「あのゲームは、彼にとって本格的なデビュー・パーティーだった。ぴったりな舞台で、自分の意思を周囲に強いることができるところを示した。本当に圧巻だったよ」

今では理解するのが困難なほど、キャリア4年目のジョーダンはまだ、リーグの仲間たちから認められるためにもがいていた。たぶん、それは、あまりにも速くプレイヤーの進歩を期待することへの訓戒的な物語である。もちろん、ジョーダンはすでにスターで、プレイオフの1試合63得点という記録も作っていた。

しかし、そのシーズンの前まで、ブルズはプレイオフで1勝9敗だった。

おい、彼がそんなに優秀なら、なぜチームはプレイオフで何勝かできないんだ?そういうささやきが、NBA周辺でだんだん大きくなっていた。

「彼が特別だということは皆が知っていたよ」と、その年の西軍を指揮したパット・ライリーは言う。「だが、当時はレイカーズの全盛期だった。そう、彼は各チームのディフェンスの基準をジョーダン・ルールに変え始めていた。彼をディフェンスするには、ありとあらゆる手を使う必要があったことを覚えている」

「リーグ中の誰もが、彼にサポーティングキャストがいないことを感謝していた。しかし、一般のファンは、80年代の優勝チームのメンバーに夢中だったね。ジョーダンは、彼だけの惑星に住む異星人のような存在だった」

しかし、リーグ関係者はジョーダンの活躍を知っていた。

「ロッカールームでブラブラしながら、こいつは史上最高の選手になるかどうかと話したことを覚えている。(セルティックスの)チームメイトと私は、1986年からずっと、その議論を繰り返していた」

1986年というのはもちろん、ジョーダンがセルティックスを相手に63得点したプレイオフのことだ(ブルズはシリーズでスイープされたけれども)。偉大さと身勝手さを見分けてほしい。あれはただ、ひどいチームのために得点が増えているだけの有能なプレイヤーだったか?

「彼の肩には大げさな報道が山のようにのしかかっていた。レブロン(ジェームズ)のように」と、ドアティーは言う。「彼はそれに応えることを望まれていた。そして、多くの場面で、彼は期待に応えてきた。今のタイガー・ウッズのように。彼はまさに、そういう状況の初まりだった」

今では都市伝説と考えられているが、1985年のオールスターで、アイザイア・トーマスとマジック・ジョンソンが画策したと噂されるフリーズアウト疑惑があった。ボストンのケビン・マクヘイルは、1988年のゲーム前に、ジョーダンはいつもオールスターの舞台でためらいがちに見える、と本人に告げた。そして、チームメイトたちは、アグレッシブになれと、ジョーダンを励まさなければならなかった。

ジョーダン本人も、その週末で自分のキャリアが変わるだろうと感じることができた。

「今は、彼らの気持ちが変わったと思う」と、試合後、ジョーダンは仲間たちについて語った。「これは本物だという感じがする。僕は受け入れてもらったと思う。土曜日のバックステージでは、笑ったり、ジョークを飛ばしたり、シーズンや日曜日のゲームについて語り合ったりしたよ」

「僕は初めて、本当にみんなに受け入れてもらった気がするんだ。今日のいくつかのプレー(アイザイア・トーマスはロブパスで何度もジョーダンのダンクをお膳立てした)は、悪感情が終わるように意識的にされたことだと思う。最初は互いになじんできて、今、僕は彼らと打ち解けている。仲間入りができて嬉しい」

当時、ジョンソンは言った: "He has arrived."

マイケルの父、ジェームズは試合後、トリビューンのボブ・サカモトに語った:「息子は今まで、部外者のようだった。今日からは、しっかり受け入れてもらえる。彼らはやっと、息子が他の選手たちのために、リーグのために、何をしようとしているか理解してくれた。今日、息子は報われたと思う」

今年の日曜日、そんなふうに、受け入れられるための長い道のりを耐えなければならない選手は1人もいないだろう。現在のゲームは、20年前の対抗意識の強いテストと違い、もっとずっと親睦パーティー的だ。

「オールスターゲームは少し堕落したと思う」と、ドアティーは言った。「今の選手たちは大金を稼ぐ。誰を妬むわけでもないが、そのせいでイベントへの気持ちが少し奪われたと思う。ダンクコンテストなどへの参加者も少ない。私たちはいつも、そういうイベントをゲームへの奉仕だと思っていた。だから観客は、スラムダンクでマイケルやドクターJを、スリーポイントでラリー・バードを、見ることができたんだ。オールスターゲームで勝つのは大事なことだった。シーズン中にも、選手同士でその話をしたよ。ただ人気があるメンバーの集まりではなく、もっと真剣だったように思う。イースタン・カンファレンスは、勝ちたかった」

特にジョーダンは。

「ジョーダンはハーフタイムに怒っていた」と、リバースは言う。「自分のアリーナで負けたくなくて、のらくらしているチームメイトに爆発したんだ。『あんたたちがちょっと楽しみたいんなら』・・・そして(コーチの)マイク(フラテロ)の方を向き、『誰か他の選手を使ってほしい。僕はここで負ける気はないから』と言ったんだよ」

それは全員の注意を引いた。これは、イーストが60対54でリードしている場面での話だ。

「マジックやアイザイアは違うパーソナリティーだった」と、エインジは言う。「彼らはショーマンだった。決して悪い意味ではなく。マイケルやラリーよりずっとそういう面が強かった。マイケルにはひらめきとショーマンシップがあったけれど、ロッカールームでの彼は、もっとシリアスなコンペティターだった」

フラテロによれば、初めてオールスターを指揮する彼のところへバードが寄って来て、終盤のピック・アンド・ロールに対するディフェンスについて話し合ったという。

そうとも、これはオールスターゲームの話である。

「本当にありがたかった」と、88年のチームに少し圧倒されたことを認めて、フラテロは言った。

モーリス・チークスは、自分の出場時間を気にしないでほしいと言ったという。それより勝とう、と。(※1)

ハーフタイム後、イーストの流れは良くなり、第4Qに入るところでリードを10点差に広げた。ジョーダンは、トーマスからのパスを受けて17フッターやドライビング・スラムを決め、ウィルト・チェンバレンの42得点というオールスター記録に並ぶ簡単なレイアップのチャンスを無視した。

「あれ(※2)は俺の人生で1番クールな場面だった」と、チャールズ・バークリーは言う。「ドミニク(ウィルキンス)はダンクコンテストで不当な判定をされた。素晴らしい選手がそれほど良いチームの一員でないのはもどかしいことだ。俺は(ケビン)ガーネットのことをそう思っていたし、(アレン)アイバーソンもそうだった。マイケルも(そういう経験をしている)。やつのチームメイトはブラッド・セラーズとデイブ・コージンだった。あまり多くは期待できない。しかし、シカゴで話題にすべきこと(※3)はそれだけかい?とにかく20年も前の話だぜ」

今のところはイエス。それはシカゴのオールスターのハイライトであり続ける。そして、NBAのハイライトの1つでも。日曜日は、そういうほんのわずかな瞬間を持つだけで、とても幸福なはずだ。


(※1)モーリス・チークスの出場時間は結局4分。
(※2)話の流れから考えると、マイケルがスティールから速攻で簡単に得点できるところで、ゴール下に残っていたモーゼス・マローンへパスし、マローンも自分で決めずに飛び込んできたドミニク・ウィルキンスにパス→ダンク!の場面だと思われ。
(※3)トリビューンのネット投票によると、「オールスター・ウィークエンドが楽しみ=11.6%」「金曜日だけ楽しみ=0.3%」「土曜日(シカゴチームも出場する)だけ楽しみ=16.8%」「日曜日だけ楽しみ=5.7%」「ブルズが1人も出場しないオールスターなんか全く興味なし=65.5%」でした。地元チームへの忠誠心がすごい。

★Michael Jordan 1988 All-Star Game: 40pts in Chicago, MVP


ぐわ…文章長過ぎか。



posted by まき at 21:47| Comment(0) | TrackBack(0) | MJ | 更新情報をチェックする
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