2008年04月14日

サム・スミス最後のQ&A

米新聞業界のリストラと関係あるかどうかは分かりませんが、サム・スミス(60歳)が自発的に早期勧奨退職制度(buyout)を受け入れ、3月28日限りで28年間務めたシカゴ・トリビューン社を退職したそうです。
もともとは、共和党上院議員の報道担当官を務めながら地方紙に執筆していて、1979年11月にトリビューンへ移籍。1984年4月にスポーツセクションへ移るまではビジネスと地方政治を担当していたとのこと。(Chicago Tribune

3月26日の最後のQ&Aから2つだけ訳してみました。

Smith's mailbag

フィル・ジャクソンはレイカーズでのコーチングをブルズ時代より楽しんでいると思いますか? 今のレイカーズとチャンピオンのブルズが対戦したらどうなるでしょう? レイカーズのオフェンス力は、ブルズよりも深く、アスレティックで、オプションも多いように見えます。それとも、これは間抜けでバカバカしい考えですか?(Joe Roznowski, Syracuse, N.Y.)

間抜けでバカバカしいね。いや、コービーは素晴らしいし、本当にジョーダンタイプの選手だ。バイナムがプレーすれば、フロントではサイズも才能もブルズを上回る。しかし、彼らはディフェンスが弱く、力の限られたペリメーター・プレイヤーが多過ぎる。レイカーズはまだディビジョン優勝もしていないし、比較は不公平だと思うが、ブルズはレイカーズをほぼシャットダウンするだろう。フィルはコーチングを楽しんでいると思うよ。彼の生活はブルズ時代と全く異なるが。あの頃は、雪の積もった自宅で4人の子供が待っていた。今は太平洋に面した家にオーナー令嬢でもある恋人が待っている。彼は、それぞれの時代にそれぞれの生活を愛していると思う。まったく幸せな男だ。

今のようなブルズの試合を全て観戦しなければいけない自分の仕事に腐ったりしますか?(Staszak, Tinley Park, Ill.)

いや。信じ難いかもしれないが、黄金時代のブルズを観戦するのと同じくらい、今のブルズを観るのも好きだよ。プレーの質が劣るところやファンダメンタルの不足を目にするのは楽しくない。だが、私はゲームを愛しているし、ゲームの裏側にある物語を愛している。私のような仕事に備わる大きな利点の1つは、舞台裏で起こっている事実や、選手たちがどこへ行き、何をするかということまで知ることができるところだ。選手同士の問題がいつ起こり、どのようなリアクションがあり、彼らがどうしたか、自分の目で見ることができる。あるいは、見ないこともね。バスケットボールは人生のようだ。選手たちは私たちの誰にもない素晴らしい才能を持っているが、ほかの部分では同じなんだ。不機嫌なこともあるし、ろくでもない日があったり、配偶者や子供たちに怒ったり、オフィスでささいな口論をしたり。それは私のゲームの楽しみの小さな部分だが。

私は毎晩夜更かしして、衛星で最後の試合中継まで見ているし、クリッパーズ対ティンバーウルブズだって終わりまで見るよ。それのどこが Dancing with the Stars や American Idol より劣る? どれにしろ、ある程度ばかなことじゃないか。私はほとんどすべての選手を知っている。少なくとも、評判とか才能に関しては。だから、重要な場面で彼らがどうするか知りたくて見ているんだ。それこそが、誰にとっても仕事の基準だからね。ビッグショットを決めるか、楽しむか、しり込みしてボールやプレッシャーを嫌がるか。私が好きなのは、チームとしてのプレーやマッチアップ、どちらのコーチにアドバンテージがあるか見ることだ。どの試合にも物語があり、どの試合もシーズンという分厚い本の一章だ。

私は決して、どこかのチームを強く応援することはなく、普段は誰が勝っても気にしない。私が本当に肩入れしたチームは、1991年のブルズだけだ。まだチャーター機が導入される前の時代だったから、数年間一緒に移動して、彼らのことを良く知っていた。あのチームの一員を仲間のように感じ、彼らを応援し、彼らと一緒に心から優勝を喜んだ。ロサンゼルスのロッカールームで、ジェリー・クラウスと抱き合いさえしたと思う。そして、それを全く遺憾に思わない。

だから、今シーズンのブルズの成績がひどくても、私にはさほど重要ではないんだ。その中での物語や行動を見て楽しんでいる。私が期待し満喫しているあらゆるNBAの試合で、いつもたくさんのことが起こり、ブルズも全く違わない。

今頃はもう皆さんも知っているように、私はトリビューンを辞める。まだどこで働くかはっきりしていないが、ただ他のところへ移るだけで、仕事を引退するわけではないよ。トリビューンでは素晴らしい経験をしてきたし、たぶん最高の仕事だったと思う。ずっと希望していた仕事に就くチャンスを与えてくれたトリビューンに感謝している。私は、毎日仕事を楽しみにできるまれな人間の1人でいられた。子供たちから職業について聞かれたら、私はいつも、自分が大好きで、そうすることが楽しみで、情熱を傾けられる対象を見つけるように言う。それを見つけることができたら、きっと成功するだろう。それが秘訣だ。もちろん、私が最初になりたかったのはメジャーリーガーで、今の仕事は2番目だったけれど、僅差の2番目だったからね。

今まで読者から素晴らしい応答をもらってきたし、それを最も恋しく思うだろう。私は長年にわたって、多くの読者がどれほど正しいか理解してきた。私が受け取るメールの大多数は、筋が通り、知識が豊富で、とりわけ情熱的だった。怒りや非難や罵りのメールをもらうこともあるが、家庭でもロッカールームでも普通にあることだからね。私は実際、議論が楽しい。異なる考えや物の見方を知ることができるからだ。誰もが同じ考えだったら、スポーツの何が楽しいだろう?

楽しみなのは、人と意見が違うときだ。スポーツのいいところは、自分が間違っていても謝る必要がないところさ。間違っていると思う必要もない。だから、私は読者との論争や話し合いを恋しく思うだろう。

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野茂ファンのうちの父親は、「野茂がメジャーに昇格するには奇跡が必要」と書いたサ○スポに、「見る目がなかったことを謝れ」と怒っていますが。(笑)



posted by まき at 21:20| Comment(2) | TrackBack(0) | BULLS+シカゴ | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Chicago Toribune→Chicago Tribuneですね。

マイケルの魅力について、私も書いてみたいですが、書き始めたらとまらないと思います。
まるでマイケルが1997年プレイオフのブレッツ戦で、「トライアングルを忘れて(試合後インタビュー)」ゾーンに入り55点上げた時のように、書き続けるでしょう。
Posted by Be Like Mike at 2008年04月14日 23:54
あ!ありがとうございます。こっそり直しておきました。(^^;

私はもう客観的に見られないと自覚しているので、マイケルについて書く自信がないんですよね。せっかくブログをやっているのに。
たま〜に、本当にそんなにカッコいいか?と正気に返って(?)自問自答するんですが、ビデオで確認してみたりすると、もうイチコロっす。(笑)
Posted by まき at 2008年04月15日 21:06
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