
史上最高のバスケットボール選手にカーブの打ち方を教えるというのが、バーネットに与えられた難題だった。
「本当のところ、大変な喜びだったよ」と、バーネットは言う。「身近に接してみると、実に素晴らしい男だった。それに、なんという意欲だったことか。周りにいる選手たちにとって最大のメリットは、彼の work ethic (勤労意欲?労働倫理?日本語だとしっくりきません)を目にしたことだと思う」
「典型的な1日、マイケルは早朝から打撃練習をする。次に軽いキャッチボール、通常の練習、そして試合だ。それから試合後、さらに打撃練習を行う。彼はそれほど上達したがっていた」
しかし、ジョーダンはバロンズで2割2厘の成績に終わり、次の春に野球の夢をあきらめた。
「彼にスキルがあったのは間違いない。それに、なかなか進歩していた。3本のホームランは、すべて8月に打ったものだし、その月の打率は2割6分あった。秋季リーグでも2割6分か7分だったはずだ。上達し始めていたんだよ」
バーネットはジョーダンの競争的な性格を間近で見ている。
「シーズンの早い時期、あるチームとの対戦で、試合終盤に11−2くらいで勝っていた。ところが、9点リードの場面で、2塁にいたマイケルがいきなり盗塁したんだ。うちの監督はすぐ相手の監督のところへ行き、とにかくまあ、謝ったわけさ」
「あとでマイケルと話し、『おいおい、9点もリードしているときに、ああいうことはやっちゃいかん』と言うと、マイケルは我々を見て、『NBAでは、30点リードしていれば40点に広げようとするものなんだ』と言ったよ」
―――バスケでそんな悠長にやっていたら、たちまち昨日のピストンズみたいに追い上げられてしまうよねー。(^^;
さて、ちょっとクリッパーズでも見ます。
やはり、クリッパーズのインサイドはもう1つのLAチームとは比べ物にならなかったらしい…。